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山中歯科医院

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インプラント

Implant

Implantインプラント

インプラント治療とは、むし歯や歯周病の進行、打撲などの外傷のほか、先天的な原因などにより歯を失った場合に、歯が抜け落ちたところの歯槽骨にインプラントと呼ばれるチタン製の歯根に人工の歯を埋め込む治療法です。インプラント治療は、失った歯が一本の場合から、すべてなくなった場合まで有効です。

担当医より

一般歯科治療も同様ですが、インプラント治療を行ううえで最も大切なことは、診断に必要な情報をきちんと得ることです。その診断に基づいて、患者さんそれぞれに応じた治療方針を提供することが、非常に重要なことであると考えています。私がニューヨーク大学に留学していた4年間のうち、3年間はインプラント科に所属し、最先端の治療を学ぶ機会を得ました。患者さんのお口の状態は千差万別であり、患者さん一人ひとりに適した治療を選択し、ご提案することがインプラントに携わる歯科医師には必要不可欠です。

昨今、インプラント治療後に生じているさまざまな問題がマスコミにて紹介されています。アメリカでも以前より同様な問題が生じており、私の恩師でインプラント界の権威であるDr. Tarnowのプライベートクリニックにも、術後に多くのトラブルを抱えた患者さんが来院されています。私も留学中に、最適な治療計画の提供はもちろんのこと、トラブルの原因やその対処方法に至るまで幅広く学ぶことができました。患者さんのご納得いただけるインプラント治療の提供はもちろん、治療費用でお困りの患者さんに対しても、それぞれの状況に適したいくつかの治療計画をご提案させていただきます。興味をお持ちの患者さんは、ぜひ一度ご来院いただきご相談ください。

インプラントのメリット

インプラントに使われるチタンは、アレルギーも少なく、かみ合わせに耐えられる強度があります。チタンと骨が結合するのでしっかりと固定することができ、治療後は違和感がないため、天然の歯と変わらないかみ合わせを実現できます。

また、残っている他の歯を削ったり、装置をつけたりすることもありません。他の歯に負担をかけずに治療ができるのです。

他の治療法との違い

インプラント インプラント
治療法

インプラントとは、歯が抜け落ちたところの歯槽骨にインプラントと呼ばれるチタン製の歯根に人工の歯を埋め込む治療法です。

メリット
  • ・周りの歯への負担が少ない
  • ・見た目は天然の歯と違和感がない
デメリット
  • ・自由診療のため治療費が高額になる
  • ・治療期間が長い
ブリッジ ブリッジ
治療法

ブリッジとは、なくなった歯の両隣の歯を削って橋げたとし、そこに橋を渡すように人口の歯をかぶせる治療法です。

メリット
  • ・保険適用で治療費を抑えられる
  • ・天然の歯に近い使用感で、違和感が少ない
デメリット
  • ・健康な歯を削る必要がある
  • ・削った歯がむし歯や歯周病になるリスクが高まる
部分入れ歯 部分入れ歯
治療法

部分入れ歯とは、なくなった歯の隣の歯に金属などのばねをひっかけて固定する治療法です。

メリット
  • ・保険適用で治療費が抑えられる
  • ・条件が厳しくなく、多くの場合で治療が可能
デメリット
  • ・固定のばねが目立ち、見た目が悪い
  • ・装着に違和感があることが多い

治療の生存率について

歯を失った際にはどのような治療法があるのかというご相談をしばしば受けることがあります。

歯を失ってしまった場合の治療方法としては、HPにも記載していますように基本的には部分入れ歯、ブリッジ、インプラントの3種類があります。
患者さんからインプラントはずっと使用できるものなのかといった治療の予後に関するご質問を多くいただきます。

海外の文献データより、インプラント治療はご自身の歯を使用するブリッジよりも経年的な生存率は高いというデータがあります。過去の多くの文献を集めた論文によれば、ブリッジの5年生存率は93.8%なのに対して、インプラントの生存率は94.5%というデータがあります(①)。もちろん定期的なメインテナンスをお受けいただき口腔内状態を健全に保つことは必要不可欠ですが、インプラントは長期的な予後の観点からもよい治療法と考えられます。

ブリッジとインプラントによる5年・10年生存率

  生存率(%)
5年 10年
ブリッジ 93.8 89.2
インプラント
クラウン
94.5 89.4
インプラント
ブリッジ
95.2 86.7

また、部分入れ歯に関しては長期的な予後を研究したデータが少なく、患者さんの使用感を考えるとブリッジないしインプラントといった固定性による治療法が好まれていると思われます。
失った歯の隣在歯の状態がすでに被せものが装着されている場合や虫歯である場合には、健全な歯を削る必要性がないことからブリッジが治療の第1選択肢となることも考えられます。
ただし、インプラント治療はご自身の隣在歯の健全な歯質を守ることができ、かつ失った歯の機能回復することができる有効な治療法です。

治療に対してご相談したい患者さんは是非ご来院ください。
患者さん個々の状況に応じた治療方針を提供させていただきます。

① Pjetursson BE et al. Comparison of survival and complication rates of tooth-supported fixed dental prostheses (FDPs) and implant-supported FDPs and single crowns(SCs). Clin Oral Impl Res. 18, 2007, 97-113

治療のステップ

インプラントで噛めるようになるまでには、通常2回の手術が必要です。

Step1
外科的処置・インプラント埋入

外科的処置・インプラント埋入外科的処置・インプラント埋入

1回目はフィクスチャー(あごの骨に埋め込む歯根部分)を埋め込みます。そして、あごの骨にフィクスチャーがしっかりと結合するのを待ちます。
Step2
歯の土台の装着・人工歯の装着

歯の土台の装着・人工歯の装着歯の土台の装着・人工歯の装着

患者さんの骨の状態や全身状態(糖尿病など)を考慮し、数ヵ月から6ヵ月間、あごの骨にフィクスチャーがしっかり結合するのを待ってから、2回目の手術を行います。
フィクスチャーの頭を出し、アバットメントをつけて人工の歯を取り付ける準備をします。通常、2回目の手術から数週間後に、お口の型取りをして、最終的な上部構造(歯茎の上に出る白い歯の部分)を装着します。その際に、かみ合わせを調整したのちに、お手入れの仕方等も説明をさせていだき、使用していただくことになります。

インプラント埋入のタイミングについて

「抜歯後にどれくらいの期間が経ってから、インプラントをすべきなのですか」とよく患者さんから質問を受けます。

ニューヨーク大学(NYU)インプラント科の留学当時においても、よく話題になるトピックスでした。2007年に発表されたNYUグループのElian先生らの論文をもとに、抜歯窩の唇側骨と軟組織の有無によって如何に治療計画をたてるか、また抜歯後の唇側骨が残存しているか否かによってインプラント治療をどのタイミングで行うかということが、Tarnow先生の授業においてもよく取り上げられていました。

結論から述べますと、抜歯後6週間程度経過後にインプラント治療をするのがよいのではないかと私自身は考えています。その根拠はこれから述べさせていただきます。

キーとなるElian先生らの論文では、抜歯が必要な歯に対する解剖学的な状態を以下の3つに分類しています(図1)。

図1
図1
  • Type I:軟組織とともに唇側骨が残存
  • Type II:軟組織はあるが唇側骨が欠損
  • Type III:軟組織も唇側骨も欠損

つまり、抜歯が必要な歯に対する歯の唇側骨の有無を触診や画像診断によって診断することがとても大事であると考えています。

また、ベルン大学グループのChappuis先生らの論文によれば、唇側骨は抜歯に残存していたとしても、1ミリ以下の薄い唇側骨しか残存していないケースでは平均7.5mの垂直的な骨吸収を生じ、平均して62.3%もの唇側骨吸収が生じることを明らかにしました(図2)。

図2
図2

一方、1ミリ以上の唇側骨が残存しているケースにおいては平均1.1mmのみの垂直的な骨吸収を生じ、平均して9.1%の骨吸収が生じることを明らかにしました(図3)。

図3
図3

つまり、抜歯する際に唇側骨が存在していたとしても、1ミリ以上の唇側骨が残存していなければ、骨吸収を生じてしまうことが明らかになっています(図4)。

図4
図4

では、1ミリ以上の唇側骨の厚みがあるケースはどれくらいあるのでしょうか?

過去の論文(図5)によれば、前歯部においては1ミリ以下の唇側骨のケースが約90%にも上ることが明らかになっています。つまり、前歯部の多くケースにおいては、Elian先生らの分類のType IIに該当する可能があります。

図5
図5

では、このType IIに対する治療方法はどのようにすべきでしょうか?

同じくベルン大学グループのBuser先生らの報告(図6)に基づき行っていきます。

図6
図6

抜歯後どれくらいの期間を待ってからインプラントを埋入すべきなのかということは、以前はあまり注目されていませんでした。この論文が発表された時期に私が留学していたということもあり、現NYUインプラント科ディレクターCho先生の下、NYUクリニックにおいても臨床的なデータを積極的に集めていました。
(当時、本間輝章先生(NYUインプラント科卒業)はグレーターニューヨークにて、この手法による臨床報告を行い素晴らしい評価を受けました。)

当院においては、この手法による臨床的に優れたデータに基づいて、Buser先生らのType IIのタイミングにおける治療方法を、標準的な治療方法として選択しています。

ケースによって選択すべき手法は異なると思いますが、患者さんにとって間違えのない手法であると思っています。先生によって治療へのアプローチは異なるものですが、この手法が論文的な観点からもインプラント治療において適切な方法であると考えています。

インプラント治療に対して疑問のある患者さんはご来院いただきご質問下さい。
患者さんの未来が明るい歯科医療を提供できることはとても大切なことと思っていますので何卒よろしくお願いいたします。

インプラント治療の注意点

インプラント

インプラント治療は外科手術であるため、治療を受けるには全身の健康状態が良好である必要があります。また、治療期間は長く、保険適用外のため治療費は高額になりがちです。

インプラントを埋入する場所の骨の状態をしっかりと診査する必要があります。そのため、CT撮影し3次元的に骨の状態ならびに神経の走行を確認して、治療計画を立てていきます。
治療予定の場所にしっかりとした骨があるに越したことはありませんが、多くの場合は部分的に骨が欠損してしまっていて、人工骨を使用し骨作りをしながらインプラントを埋入していきます。インプラント埋入する部位や骨の状態に応じて治療期間も変わってくるため、詳細はクリニックにてご相談ください。(治療ステップ)

治療後についても、毎日のケアが不十分であったり、定期的なメンテナンスを受けていないことで、インプラント周囲炎になる恐れがあります。インプラント周囲炎は、自然に治ることはないため、歯科医院で適切な処置を受けることが必要です。
炎症が進行している場合は、インプラントを摘出する必要が出てきたり、インプラントが突然抜け落ちてしまうこともあります。

インプラント治療によってこれらのような問題が起きにくいように、正確な診断と定期的なメンテナンスが必要です。

光機能化インプラント

インプラントの材料であるチタンは、製造後約4時間でインプラント表面に炭素が付着することで、骨細胞との接着力が半分以下に急速に低下するとされています。

そこで、その結合力が低下したインプラントに紫外線照射を行うことで、インプラント表面に付着した炭素が除去することができ、インプラント周囲に形成される骨の量が増大するのとともに、骨が形成する速度も早まるとされています。光機能化したインプラント表面における骨インプラントの接合率は98.2%に達し、光機能化処理を行っていないインプラントの接合率55%と比較すると、この技術はインプラント治療においてとても画期的な意義があることがお分かりいただけるかと思います。
この光機能化技術によって、チタンエイジングしていないインプラントを提供することで、患者さんにとってより良い状態のインプラント治療を行うことを心掛けています。

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